(有)ブレース・メディカル

施設概要

所在地

群馬県高崎市貝沢町947-7
TEL: 027-370-1515


(有)ブレース・メディカル
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技量のあるPOがいる製作所
匿名

初めに
(ユーザー)には股関節、大腿、下腿と呼ばれるが、ここでは大腿切断と申し上げる。

さて、発症から身体の一部分を失うことは、ひと口に言い表せない心の葛藤に苛まれ、私達義足ユーザーに義肢は欠かせない物である。術後残された太腿の部位は「断端」と呼ばれ、今後の人生の歩みを司る。
欠損部位には、長断端、中断端、短断端とある。
回復期歩行リハビリテーションにおいて、病院提携の義肢製作会社の義肢装具士(以下:PO)が仮義足と言う物を製作する。仮義足で退院後1年後を目安にして本義足となるが、ユーザーの症状に於いてそれは定かではない。

(先天性・後天性・自損事故の理由)のユーザーは身体障害者手帳(福祉)として、所在地の役所福祉課で製作申請を行い、判定基準の適合後、仮義足を製作した義肢会社で製作を依頼する。労働災害(労災)勤務先で、作業中に事故でやむなく切断となった場合の2通りに、ユーザーは隔てられる。

さて、義足製作の一連の流れは業者間でそれは違いがありますが、手順はさほど変わりはないと思います。
断端の型をとる。ユーザーの義足製作で一番大事なパーツで、失った太腿の部位のソケット製作。POの手腕や技法、優劣が問われるのがソケット製作である。
先ず、断端の周計、股関節から下方へ、断端の末端まで計測後ストッキングを履く(汚れ防止)。
ストッキングを履いた上からラップを撒き、速乾性の石膏の含んだ包帯で断端に撒き抜き取った硬化後の包帯へ石膏を流し込み、断端のモデルを作製する。断端のモデルを形成し、透明感のあるアクリル樹脂でチェックソケットの製作、形成部位を確認、仕上げ材でソケットを製作する。

私の場合は、職人気質で技量あるPOに遭い、仮義足から始まり17年と経過。私のリハ中に、病室へ様子を伺いに来ました。そして、「歩けますね!これよりは、一生のお付き合いと常に最新パーツを提供します。」と約束してもらい、その約束は現在も続いています。技量のあるPOに巡り逢うことも稀で、4度目の作り替えで完成した義足が12月11日引き渡されました。

切断部位: 片側大腿切断

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