屋外歩行時の危険について

義足で屋外歩行をする時はあらゆる危険を孕んでいます。例えば目に見えづらい道の凹凸や起伏、気象条件、歩行途中の体調変化、時刻による路面の見え方、予測できない突発的な出来事など。屋内で見通しの良い平らな場所を歩く場合はそこまで気にする必要はありませんが、これらすべては膝折れや転倒、場合によっては体調悪化にもつながるため注意が必要です。

歩行時の注意点や留意点は、義足ユーザーの誰しも1つや2つは必ずあるはずです。この中で僕が最も気にしているのは、その日の気象条件です。特に雨風や湿気の多い暑い日は歩行を避けています。

両大腿義足ユーザーにとって最も過酷な状況は?と聞かれたら、僕なら「夏の屋外歩行」と即答します。
強風もかなり辛い状況ですが、何かつかまれる物があればゆっくりでも歩けるはず。でも炎天下での歩行は無理です。片足大腿義足(または股義足)ユーザーでもこの条件では堪えるはずです。健常者でも辛いのに義足ユーザーがそれ以上に辛いのは当然ですよね。つまり、暑い状況での長時間の義足歩行は無謀です。

過去、「義足と発汗について」や「両大腿義足ユーザーのエネルギー消費」の記事にある通り、義足ユーザーにとって悩ましいのが汗の問題です。両大腿義足ユーザーはエネルギー消費率が高いので、歩き続けていると汗が噴出します。歩行途中、ベンチに座って十分な休憩や水分補給をせずにそのまま歩いているとどうなるでしょうか。体中の水分や電解質等がどんどん出て行き、やがて脱水症を起こします。さらに暑いと熱中症も併発するでしょう。そうならないために、自分の身体を良く理解する必要があります。

僕の場合は両足が短いので、両大腿義足ユーザーの中でも特にエネルギー消費率が高いはずです。
屋外の平坦な道をゆっくり歩いている時はマラソンをしている時のような感覚ですが、ちょっとペースを上げると全速力で走っている時のような感覚に切り替わります。その中で変化する路面状況に一歩一歩対応しながら歩いています。体力を使うのはもちろんですが、歩行時は常に緊張しています。だから冬でも汗をかくのかなぁと思います。

長く義足と付き合っていくためには、無理をしないことが最も大事です。

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